金沢市にある加賀の歴史が刻まれた真宗大谷派の寺院『善福寺』に感謝を綴る

善福寺

いくちゃ

 石川県金沢市にある真宗大谷派の寺院『善福寺』にやってきました!!

先生

 この寺院は著名な観光スポットでは無いけど、本願寺第八代蓮如上人異母弟の蓮康僧都によって室町時代の文安二年 (1445)に創建された寺院だよ。

いくちゃ

 この寺院には当サイトの著者である私の先祖の墓を置かせて頂いておりましたのでご縁が有り、何度かお参りに行かせて頂いておりましたが、石川の地にいる親戚も高齢となり墓参りも難しくなった為、2020年に墓終いをしてしまいました。 この為、これまでの思い出と共にご案内致します。

▼アクセス


住所:〒920-0911 石川県金沢市橋場町8−6

いくちゃ

 善福寺へは最寄りの金沢駅から約2キロ(徒歩25分)で訪れる事が出来ます。

先生

 金沢の街は古く、歩くのも楽しいから2キロぐらいは苦にならない距離だよ。

いくちゃ

 古民家が並ぶ車一台通れる生活道路を歩いて行くと先祖のかつての菩提寺である『善福寺』が見えました。




▼善福寺

いくちゃ

 「真宗大谷派 善福寺」の表札が埋め込まれた石門の直ぐ奥には本堂が見える小さな寺院です。

先生

 一歩境内に入ると左手には鐘楼が見えるね!

いくちゃ

 本堂は金沢市の指定文化財となっており、本堂に掛けられた案内板を読むと全国的に珍しい土蔵造りの本堂だそうです。

金沢指定文化財

善福寺本堂 附絵図二枚

 善福寺本堂は、宝暦九年(1759)の大火後、江戸時代後期に本堂建築としては珍しい土蔵造りによって再建された。
 土蔵造りの土壁の厚さは、ほぼ一尺。 漆喰塗で軒先まで塗り籠め、開口部には土塗の引戸や土扉を設け、耐火性を高めている。
 全国的にも数少ない土蔵造りの近世本堂建築の遺構であるとともに、宝暦の大火後における金沢城下の復興を物語る貴重な建物である。

平成二十五年四月十一日指定 金沢市

先生

 ちなみにだけど、この寺院の庭にはキリシタンだったと伝わる前田利家の孫娘の冨利姫(ふりひめ)に関係するかもしれないと云われる「キリシタン灯篭」が有るんだよ。(写真は撮れて無くてごめんなさい。)

いくちゃ

 僕自身はこの寺院に来たのは記憶の限りでは今回で3回目となります。 1度目の記憶は3,4歳の頃に恐らく先祖の誰かしらの法事で来て余りにも騒ぐので居づらくなった母親と共に境内をウロウロした事を薄っすら覚えています。

狸

 昔から落ち着きが無かったんだね。

いくちゃ

 2度目は小学校1,2年生頃で曾祖父の法事と曾祖母?曾曾祖母??の三十三回忌の合同の法事だったと年配の親戚が話していた様な記憶があります。 その時も僕が騒ぐので母親と共に寺から出て当時から集めていた牛乳キャップ探しに出たが見つからず代わりに人生初のミルクセーキを飲んだ記憶があります。

狸

 小さい頃に訪れた場所に行くと忘れていた何気ない記憶を思い出すね。

いくちゃ

 この寺院に来た回数こそ多くは無かったですが、幼い頃の思い出が刻まれた場所、先祖に繋がる大事な場所でした。

先生

 亡くなった曾爺ちゃんは、この寺院に置かれる家系図で江戸初期に遡ると茶屋四郎次郎に繋がると言ってたね。

▼さいごに

いくちゃ

 以上で、金沢市にある加賀の歴史が刻まれた真宗大谷派の寺院『善福寺』のご案内となります。 私の爺ちゃんを始めその兄弟の全員が鬼籍に入り、写真に写る墓も今は既にありません。 これまで私の先祖を大事に守ってきて頂けた善福寺に厚く感謝を申し上げます。