滋賀県彦根市の完成する事無く廃墟となった『佐和山遊園』へ潜入調査!

佐和山遊園

石田三成の居城があった佐和山に造られた石田三成のテーマパーク『佐和山遊園』に行ってきました!! このテーマパークは、彦根市の実業家「泉巌(いずみいわお)」氏が、1976年に着工し半生をかけて個人で造ったものですが、一人の人間の力の限界なのか、余りにも長い歳月をかけて造った為、遂に正式なオープンをする事無く廃墟化してしまったものです。 噂によるとテーマパークの土地は売りに出されているそうで、いずれは更地になるのを待つ悲しきテーマパークです。 今しか見れない、景色をご覧いただくべく御案内致します。




道路から発見

冒頭に「やってきました!」、「御案内します!」と言いましたが、いつもの通りドライブの最中に「なにやら面白そうな寺院があるなぁ~」と偶然見つけ、調べてみると『佐和山遊園』という面白そうなスポットでした。

入場ゲート

近寄ってみると、余りにもハイクオリティーなテーマパークであった事が分かります。 これが、個人で造れるものなのか、ただただ凄いの一言です!




▼立ち入り禁止

立ち入り禁止

いざ、探検と思ったのですがデカデカと『立ち入り禁止』の看板が置かれており、他のサイトを観てみると通報うんぬんのくだりが記載されていたので、一眼レフの望遠能力を信じ、不法侵入する事無く見学する事にします。(当然ですね)

園内

『佐和山遊園』内の建造物のクオリティーは、総じて非常に高いですが、その中でも最も素晴らしかったのが、写真に写る「五重塔」です。

五重塔

『五重塔』が個人で建てれる事にも驚きましたが、素晴らしい造りに驚かされました。 

五重塔

こんなに立派な『五重塔』もいずれ撤去される運命という事ですよね。

楼閣

この建物が楼閣なのか、能舞台なのか遠目では、なんなのか分からないですが、吹きさらしの構造の為、中が丸見えです。

楼閣内部

中を観ると、御殿様が座りそうな配置の家具?が置かれており、クオリティーの高い壁画が描かれておりました。 この建物は、一体なんなのかが気になりますが、公式WEBが403Errorとなっており、閉鎖されており知る由がありません。

金閣寺

また、近づいて観る事が出来なかったので遠目での感想ですが、五重塔に次いで立派な金閣寺の様な建造物も山の中腹に見えました。 これは、一見すると金閣寺かと思ってしまいますが、石田三成が建立したとされる『瑞岳寺』のレプリカだそうです。 これだけでも十分単立の寺院としてやっていけそうな程立派です。




山門

所狭しと建てられる様座な様式の建造物群のどれもが個人で建てるレベルを超えており、この山門の写真もよく見て頂くと天井部分にも天井画が描かれているのが分かります。 たぶんですが、一人でここまで拘って建造したが為、造りだして約40年も経ってしまい、初期に建造した建造物が老朽化してしまい、修繕が間に合わないまま閉園してしまったのだと思います。 もし、クオリティを下げて、建造速度を上げていれば今頃は、彦根の人気観光地となっていたかもしれません。

風神

▼風神像

園内には、手作りの様々な銅像?が置かれておりますが、どれも個性的な顔や表情をしており、これらも見どころの一つです。 

門

廃墟となり、立ち入り禁止となった建造物群ですが、唯一中を見学できるのがこの門です。

内部には、石田三成の居城であった「佐和山城」の模型が展示されておりました。 また、後ろには素人造りにしてはクオリティが高すぎる屏風も置かれております。

天井を見上げると、見事な天井画も描かれております。 御老人一人で造られたとは到底思えない造りに驚かされます。

佐和山城

▼佐和山城

肝心の『佐和山城』の写真です。 ちゃんと、写真を撮っておけば良かったのですが、車に乗り帰る時に気付き慌てて撮影した一枚です。 この城が「佐和山遊園」のメインの建造物だそうで、この城もクオリティが非常に高いです。 次回、訪れる時には、しっかりと撮影したいと思います。

▼さいごに

鐘楼

以上で「佐和山遊園」の御案内となります。 一人の男の半生を賭けた男のロマンが詰まったテーマパークの廃墟が広がる場所になっておりました。 今では中に入る事が出来ないですが、外からでも十分に感動することが出来ました。 皆様も一度訪れてみては如何でしょうか。 御精読有難うございました。




▼アクセス

住所:滋賀県彦根市古沢町