推古朝時代創建の日本を代表する観光名所『浅草寺』を徹底解説!!
東京都台東区にある”浅草寺”とその周辺を散策に来ました!!
「浅草寺」の代名詞にもなる「雷門」は、写真で観ると一見普通に見えるかもしれませんが改装中で、雷門を模したテント?で覆われています。 最近は、東京オリンピック前だからなのか??偶然なのか??関東近辺の神社仏閣の修繕作業が多い気がします。
今日も大勢の観光客が「雷門」の下をくぐって「仲見世通り」を進み浅草寺を目指しています。
「雷門」は、THE東京!!とも言えるランドマークになっており、外国人にも日本の象徴として認知されています。 この門の歴史は、古く941年に平安時代中期の武将「平公雅(たいらのきんまさ)」によって初代の「雷門」に相当する門が作られたのに始まります。 しかし、その後に起きた火災によって何度も何度も焼失し、最後に慶応元年(1866年)の火災により焼失して以来、仮設での門を除くと100年近く雷門は無くなっていました。 そして、我々が今日見ている「雷門」は、1960年にパナソニック(当時、松下電器産業)の創設者、松下幸之助が病気の折に浅草寺にお参りした所、快癒しそのお礼として門と大提灯を寄進した物となります。 なので、提灯の下には「松下電器産業」と刻まれているので観てみてください! また、門の両脇にある風神・雷神の像は江戸時代の頭部(火災によって残った部分)と明治時代に入って作られた胴体を接合したものとなります。 知らず知らずのうちに見ていた門にも長い歴史があったのです。
「仲見世通り」には、凄まじい数の観光客がワンサカいます! 東京の電車を除くと、たぶん日本で一番混雑している場所なんじゃないですかね??暗黙で一方方向に進んでいるので一応進みますが、正月でも無いのに年がら年中こんな感じですね。
当然に日本人も多いですが、外国人の濃度が半端ないです。
この商店が立ち並ぶ「仲見世」は、雷門から宝蔵門にかけて東側に54店舗、西側に35店舗が立ち並んでおり、外国人の好みに合わせた簡易な羽織や扇子、プラ製の日本刀等の日本グッズを販売している胡散臭いお店があったり、ちゃんとした名物の人形焼きを扱う店まで玉石混合で浅草の賑いに華を添えています!
ちゃんとしたお店は、人だかりも出来ており繁盛しているようにも見えますが、胡散臭いお店には稀に外国人や子供が入る事はあっても当然、繁盛もしていないので、こんな一等地で商売が成り立っているのかな??と不思議に思っていましたが最近のニュースでその謎が解けました。 「10平方㍍あたり15,000円!!」だったとの事。 よっぽど不味い「おしるこ」を出してもこの場所なら一日10万以上は固い場所ですから、そりゃ成り立ちますよね! 観たニュースには、2019年の1月から16.6倍の「10平方㍍あたり250,000円!!」に値上げされるそうなので、商店主達からは「やっていけない」と不満が出ているそうですが、周りのちゃんとしたお店は適正価格の家賃を払ってもやっていけているので当然の企業努力が必要という事ですね。
「仲見世」通りの横に伸びる「伝法院通り」は、その名の通り商店街の片側が「伝法院」の側面に林立する商店街となっており、小さく個性的なお店が約40軒程並んでいます。 「仲見世」通りから「伝法院通り」に入るとオレンジ通りや、飲み屋街で有名な「浅草ホッピー通り」に出ます。 長さは150㍍程ですのでココも歩くと面白い通りになっています。
「仲見世」通りからは、東京の新名物のスカイツリーが見えており、古い景観に近未来的なデザインのスカイツリーがアンマッチに映えています( o´ェ`o)
凄まじい人混みのなか、すこしづつ進んで行きます!
「宝蔵門」が見えてきました!
「仲見世」通りを抜けた先にある大きな門は「宝蔵門」と呼ばれています。 元々は門の左右には金剛力士像が安置されていたので「仁王門」と呼ばれていたそうですが、昭和39年に元大相撲力士で実業家の大谷米太郎とその妻による寄進によって鉄筋コンクリートで再建されて以来、「宝蔵門」と呼ばれるようになりました。 その名の通り門の2階?上の部分は、文化財等の収蔵庫として使用されています。 「宝蔵門」の左右に安置される金剛力士像も見どころで、左に安置される阿形(あぎょう)は、仏師錦戸新観によって元大相撲力士の「北の湖」関をモデルに作られたと言われ、右に安置される吽形(うんぎょう)は、彫刻家の村岡久作によって元大相撲力士の「明武谷」をモデルに作られたものと言われています。
また、門の背面左右に掛けられた巨大な「わらじ」が気になります! これは、宝蔵門に安置されている吽形像を制作した村岡久作が山形県村山市出身である縁から村山市の奉賛会によって作られ奉納されたものになります。 藁を2500キロ使用し10年毎に収められています。
「宝蔵門」越しのスカイツリー
「宝蔵門」をくぐり、本堂を目指します(*゚∀゚)っ
体の悪い部分に煙を浴びせる姿をよく見る浅草寺の大香炉が見えました(^-^)/
だいたい皆さん頭に煙をかけていました( o´ェ`o)勉強せいっ
本堂内部に御参りに入ります(*゚∀゚)っ
聖観音像が安置される本堂は「観音堂」とも呼ばれています。 現在の御堂は、昭和33年に鉄筋コンクリート造りで再建されたものですが、元々は江戸時代の慶安2年(1649年)に再建された御堂で国宝にも指定されておりました。 しかし昭和20年の東京大空襲によって焼失してしまった歴史があります。 ここでの見所は、天井に描かれた「龍の図」と「天人散華の図」の天井画となります。
御堂中央の祭壇?には、絶対秘仏とされる「聖観音菩薩」が安置されており、毎年12月13日の開扉法要や特別な祭事にしか開扉は行われておりません。 しかし、その場合でも参拝者が目にする事が出来るのは「御前立体尊(お前立ち像)」のみで、「聖観音菩薩」を観る事は出来ません。 ちなみに、645年に「勝海上人」という僧が「聖観音菩薩」を絶対秘仏と定めて以来、誰一人見たことが無いと伝わります。 また、明治の廃仏稀釈の中、政府役人が「数百年間以上も誰も見た事が無いのに本当に有るのか?」と無理やり見ようとした所、転落し亡くなったと伝わります。 中には1寸5分(約4.5cm)程の黄金製?白金(プラチナ)製の仏像が安置されてると伝わります。
浅草寺境内にそびえ立つ高さ48㍍の「五重塔」も現在は、鉄筋コンクリート造りで昭和48年に再建されたものです。 元々は、942年に平公雅(たいらのみんまさ)によって建立されたと伝わり、長い歴史の中幾度と焼失と再建を繰り返し、最後は昭和20年の東京大空襲で焼失しました。 塔内部には、位牌が並べられた祭壇があり、宗派や宗教を問わない供養が行われています。 その中には、ダイアナ皇太子妃(元)の位牌もあり、「ちがうだろーっ(キリスト教でしょ)、このハゲーっ(絶対親族じゃない)」と思ってしまいますが、供養したいとの思いがあれば(有料)誰でも供養して頂けるそうです。 ちなみに「五重塔」は、外観は五階建てにも見えるが、内部は心柱が通る空洞で実際には登れる構造ではないんです。 これは、建物として機能しているものではなく、あくまでも供養塔として存在自体に意味がある建造物なのです。
五重塔の横にあるこの御堂は、「浅草不動尊(宝光山大行院)」といい、「大行院」で通じます。 浅草寺境内にあるものの、この御堂は天台宗によって別に運営されております。 浅草寺も元々は天台宗でしたが、第二次大戦後に独立し聖観音宗の総本山となっている為、その時に独立に反対したかなにかで別運営になったと思われます。 本尊に不動明王さんが祀られており「六算除け」や「虫封じ」に御利益があるそうです。 ちなみに聞きなれない「六算除け」なるものは、「六三除け」とも書き、年齢による身体の部分を指す厄除けです。 陰陽道で用いられる九星と関わりが有り、六三(六算)=無産 となり弱くなった箇所を除く厄除けの事です。 自身にとってどこがそれに当たるかの確認方法は、数え年を「9」で割り、余りの数字で判断します。 割り切れた場合は9となります。 自分の余りの数字に該当する箇所に思い当たる事や痛みを伴っている場合等は、お祓いする事がおススメとされる古代から伝わる大迷信で御座います。
男性:①右足 ②左腹 ③左足 ④胸 ⑤右肩 ⑥右腹 ⑦左肩 ⑧股間 ⑨頭
女性:①左足 ②右腹 ③右足 ④胸 ⑤左肩 ⑥左腹 ⑦右肩 ⑧股間 ⑨頭
年がら年中お祭りの様な賑いの境内には屋台も出ており、旨いかどうかは別として冷やっこい「氷」や香ばしい「焼きそば」が雰囲気を盛り上げてくれています!
浅草寺を真っ直ぐ進むと「西参道」通りなる商店街に出てきます。
この通りは人通りも少なく観光地化に失敗した場所という感じでしょうか?個人的には昔懐かしいお店が並んでおり、昔の浅草を見ている様で凄く面白く感じる通りなのですが、何故か人が少ないです。
「西参道」通りから一旦浅草寺方面に戻り、「ホッピー通り」を歩きます。
「ホッピー通り」では、昼間から陽気に飲んでいる人が沢山おり、常に賑いでいます! 威勢の良いお兄さんに釣られて全ての見学後、2軒程はしご酒を楽しみました!
浅草に来て結構困るのが食事です。 この小さな浅草の町にキャパを超える凄まじい観光客が訪れており、どこもかしこも大混雑しています。 そんな中私がおススメするのは「伝法院通り」沿いにあるこのラーメン屋さんです! お勧めの理由は、「やすい」、「そこそこうまい」、「回転率が良い」の3点が魅力です。 ならんでも5分程で入る事が出来るのは魅力です。 でも、中には喰い終わっても、後ろに並んでいる人のことを気にせずに居座る輩もいますが、基本は食べたら直ぐ出る良心のある人が多いです!
「伝法院通り」を真っ直ぐ進むと「浅草ロック」で知られる「六区通り」に出てくるココには、関東の若手芸人の登竜門とも言える「浅草リトルシアター」という小劇場があり、日々若手が腕を磨いてます。 この日は時間の在った私は、約1,500円を支払い観覧してみました! 観ていて余りの未完成ぶりに、こっぱずかしい芸をする芸人も居ましたが、これから売れるんじゃなか!と思える芸人さんも居ました! 浅草観光に訪れるなら、ココも一つ外さない方がいいんじゃないかと思います。
若手芸人じゃなく玄人の芸が観たい人は、関東の笑いの殿堂「浅草フランス座演芸場 東洋館」も六区通りにあるので、おススメです! 「世界の北野」こと「ビートたけし」さんや、今や仮装大賞でしか見ない「欽ちゃん」を輩出した聖地のひとつとなっています。
また、店主が名物の鯨料理専門店「捕鯨船」も真側にあります!
オレンジ通りに向かいます。
「オレンジ通り」沿いにもいくつか面白いお店もありますが、外してはいけない所がココ「浅草公会堂」です。
ここの路面には浅草演芸に名を成した芸人さん達の手形が展示されています。 歩きながら見れるので、一度は観ておくとおおと思います。
私が大好きな落語家の「桂 文珍」さんの手形! この方は落語も旨いけど、トークがずば抜けて面白い師匠です。(たぶんアドリブ) なので「ぶっ・・ぶんちんさんやぁ・・・ 」と、芸能人を見ても別に心躍らない私ですが、しばし眺めていました。
最後に、伝法院通りに戻り帰路につきます!
以上で、「浅草寺」の御案内となります。 あまりに見どころが多いこのエリアは、数回に分けて御案内したいと思います。 今回はメイン通りの御案内とし次回にコアな浅草寺を御案内したいと思います。 御精読ありがとうございました!
名称 浅草寺 所在地 東京都台東区浅草2-3-1 入場料 無料 駐車場 駐車場の確保は非常に困難です。 山号 金龍山 宗派 聖観音宗 本尊 聖観音菩薩 創建 628年 開基 土師中知 種別 神社仏閣 門前散策 備考 日本を代表する観光名所です。 評価 90点
やろうかなぁ?やめとこうかなぁ??と悩んだら ”犯罪や人に迷惑をかける事以外、全力でやってみて下さい。”の恩師の言葉を、元にとりあえず何でもやってみる、趣味は、旅行・骨董品収集のいくちゃと申します。(最近は、ドローンも楽しいです。)
当サイトでは、旅先での出会いに感謝をし、そこで得た感動や学びを勝手に皆様と共有出来るように作っております。
ちょっとでも面白いと思って頂けたら「いいね」等はお手間が勿体無いですので、ただただ明日も見て下さい。 よろしくお願いします!!