京都の紅葉の名所として知られる奈良時代創建の古刹『三室戸寺』をご案内

三室戸寺

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 紅葉を観に、奈良時代に光仁天皇の勅願によって創建されたと伝わる京都府宇治市にある古刹『三室戸寺』にやってきました。
 この寺院の、場所、見所、歴史を踏まえてご案内したいと思います。




▼アクセス

行き方

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 『三室戸寺』へ公共交通機関で訪れる場合は、最寄りの京阪電車「三室戸駅」で下車後、徒歩15分程歩いている来るルートと、JR/京阪「宇治駅」から出ているバスに乗車し訪れるルートが有ります。

 ドライブで訪れる場合は、三室戸寺の有料駐車場(500円/日)を利用する事も出来ます。

 ※キャパ300台

先生
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 6月中旬のアジサイシーズンは、臨時バスが運行する程混み合うのでドライブで訪れる場合は要注意だよ!!

住所:〒611-0013 京都府宇治市莵道滋賀谷21

▼拝観料と営業日時

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 拝観料は、大人500円 / 小人300円と京都では一般的な価格です。

先生
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 但し、6月中旬のアジサイ園が開園される期間は、大人800円と小人400円になるよ。

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 拝観時間は、時期によって異なるので下記表を参考にして下さい。

 4月1日 ~ 10月31日   8時30分 ~ 16時30分 
 11月1日 ~ 3月31日   8時30分 ~ 16時00分 

※拝観最終受付終了30分前迄です。

先生
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 お休みは、気象警報が出ない限り年末の12月29・30・31日のみだよ。

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 入場口の間取りは広くないですが、奥に長い造りになっております。

先生
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 でも、道は整備されておりデコボコしていないので、お年寄りでも歩きやすいよ。

▼山門

山門

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 入場口から歩いて真っ直ぐの場所に建つ朱色の『山門』は、真新しく明らかに近年建立されたものです。

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 山門をくぐって境内に入っても、まだまだ真っ直ぐ歩きます。

先生
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 左手には薬師如来が祀られる小さな祠があったり、右手には庭園が見えてるね。

石段

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 入場口から歩いて約5分、最も奥にある石段に到着しました。

宇賀神

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 石段を登っていくと、人間の顔に蛇の体をもった『宇賀神(うがじん、うかのかみ)』が迎えてくれます。

先生
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 この宇賀神の出自は不明だけど、弁才天との神仏習合の中で造作されたと云われてるんだよ。

 他の国には無い、日本で中世以降に信仰された日本オリジナルの神様だよ。

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 神様なんだろうけど、気持ち悪いですね。

霊泉 不動水

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 霊泉 不動水が湧く手水舎で身を清め参拝します。

 ※本日は観光客が少ない為か、水が湧いていなかったです。(止める事が出来るって事は、水道ってことかな??)

不動明王

先生
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 不動水の所には厳めしい「不動明王」さんが鎮座しているよ。




▼三室戸寺 本堂

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 そして、三室戸寺の『本堂』に到着しました。

この寺院に伝わる伝説によると光仁天皇が即位する前の親王時代に、毎晩宮中にまで届く金色の霊光の正体を知りたいと思い藤原犬養という者に命じて調べさせると、宇治川の支流志津川の上流の滝壺にあった千手観音像からだったそうです。

 それを見た犬養が近づく為に、滝壺へと飛び込むと1枚の蓮の花弁が流れてきて、それが一尺二寸の二臂の観音像に変わったと云います。

 光仁天皇は、その観音像を安置し創建したのが当寺の起こりと云われております。

先生
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 創建の寺伝は怪しい伝説だけど、日本で最も歴史がある巡礼行が行われている『西国三十三所霊場』の「第10番札所」に定められている事から平安時代初期には既に有名な寺院だった事は確実だね。

いくちゃ
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 当寺は、創建以来数回伽羅を焼失しており、現在のお堂は江戸時代後期の文化十一年(1814)に再建されたものです。

先生
先生

 三室戸寺は織田信長と争った足利義昭(室町幕府最後の将軍)に加勢した為に、その時も焼き討ちにあっているからね。

いくちゃ
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 本尊には伝説の元となった千手観音像が祀られておりますが、厳重な秘仏で通常は観る事が出来ません。

先生
先生

 西国巡礼に所縁のある花山法皇の一千年忌に合わせ84年ぶりの2009年に開帳されたけど、次は何十年後だろうね。

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 本堂前の紅葉は美しく色付いてます。

 次に、本堂横にある「阿弥陀堂」に向かいます。

▼阿弥陀堂

阿弥陀堂

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 本堂横にあるこの小さなお堂は『阿弥陀堂』と言います。

 元々ここには親鸞(しんらん)の父・日野有範のお墓が有り、親鸞の娘・覚信尼がその上にお堂を建てて阿弥陀堂とし、有範の菩提を忌ったとされます。

先生
先生

 親鸞は、鎌倉時代前半から中期にかけて活動した日本の僧侶で今に続く浄土真宗の宗祖だよ。

 このお堂も三室戸寺が焼失されてしまった時に失われており、今あるお堂は江戸時代に再建されたものだよ。

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 本堂の横を更に進むと『鐘楼』と「三重塔」が有ります。

 鐘楼の縁起は分からないですが、江戸時代に建立若しくは再建されたものです。

▼三重塔

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 この『三重塔』は、5代将軍徳川綱吉の時代である元禄十七年(1704)に兵庫県佐用町の高蔵寺に建立された高さ約16㍍の塔です。

 それを明治43年に買い取って移築したものです。

先生
先生

 『三重塔』って買う事が出来るんだね~

 値段を知っている人がいたら教えて下さいな。

いくちゃ
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 参拝後、御朱印を頂きました。(近頃で最も美しい筆でしたので、少し嬉しいです。)

 では、タイトルに上げております紅葉を観に庭園の散策に向かいます。




▼三室戸寺 庭園

庭園

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 では、最後に『三室戸寺 庭園』を散策し、紅葉を楽しみたいと思います。

先生
先生

 この庭園内には、ツツジ2万本、アジサイ1万株が植えられいるんだよ。

 だから、アジサイやツツジが有名な寺院だけど、紅葉も楽しく事が出来るよ!!

いくちゃ
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 山は美しく色付いております。

 ちなみに訪れたのは12月初旬です。

先生

 京都の紅葉は11月頃からがオススメだよ。

いくちゃ

 庭園内には辺りの山々を借景した見事な枯山水等もあります。

いくちゃ

 訪れるのが2週間程遅かったので、落葉が著しくエフェクトを使わないと写真としては辛いです。

先生

 だから強めのエフェクトで誤魔化してるんだね。

いくちゃ
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 京都は盆地にある為、夏は一層暑く、冬は一層寒い土地です。

 だから、夏が終わると一気に冬に向けて加速し、その足音は目に見えて分かります。

▼さいごに

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 以上で、京都の紅葉の名所として知られる奈良時代創建の古刹『三室戸寺』のご案内となります。

 その寺の歴史を知り、見所を知って訪れれば自ずと旅は楽しくなります。

 皆様も、訪れてみては如何でしょうか。

先生
先生

 ご精読ありがとうございました。

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▼最寄り宿

先生

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