人気観光地として外国人観光客が大挙して訪れる世界文化遺産『忍野八海』
山梨県南都留郡にある美しい富士山の雪解け水が湧く『忍野八海』に行ってきました。
※忍野八海と書いて「おしのはっかい」と読みます。(読み方を知らないと「しののはっかい」と読んでいる人も居ました。)
ここは、世界文化遺産の構成資産の一つに指定された事で、多くの訪日外国人が訪れる日本の人気観光地となっております。
日本では余り知られていないが、外国人に人気の観光スポットをテーマにご案内致します。
▼アクセス
忍野八海へは車が無いと非常に交通の便が悪いです。
これは、富士山周辺にある観光地全般に当てはまりますのでレンタカーでも車を準備可能な方は車で訪れる事をお勧めします。
ちなみに、普通車なら300円から駐車する事が出来ますが、休日などは直ぐに満車となる可能性がありますのでご注意下さい。
公共交通機関で訪れる場合は、富士急行・富士山駅から出ているバスに乗車し向かう事が出来ます。
【富士山駅からのバス】
・路線バス「ファナック経由平野行き」または「ふじっ湖号」に乗車し、「忍野八海(大橋)」バスで停下車
・路線バス「内野行き」に乗車し、「忍野八海入口」バス停で下車。
忍野八海は、山梨県の忍野村にある8つの湧泉群の総称です。
なので、8つの内のどれを指しても「忍野八海」ですが、「中池」がある中心部が最も賑わうのでそちらに向かいます。
(後述しますが「中池」は人工池の為、忍野八海に含まれる池ではありません!!)
中池への道中は、両側にお土産屋さんも立ち並び賑わっており、歩くだけでも楽しいです。
▼中池
中心部にあるお土産「忍野八海池本売店」の前にある『中池』にまできました。
ここは、忍野八海で最も観光客が訪れ賑わう池ですが、残念な事に観光用に造られた人口池です。
しかし、忍野八海の中でも最も透き通った水を持つため、人工池と知っていても「スゲー!!」と声を出さずにいられない美しい池です。
池に泳いでいるのは鱒ですが、この角度からで魚が見える驚きの水質です。
忍野八海の水は日本の「名水百選」に堂々と選ばれます。
ちなみに、この池は元は旅館のテニスコートを造成したものです。(大成功ですね)
観光客が楽しめる様に造られております。
富士山も望む折角のアングルですが、曇りに加えカメラ技量の無さからこんな感じです。
こちらも同じく「中池」の別アングルです。
水車との写真は、外国人にも人気で順番に写真を撮ろうと列をなしてました。
では、ここから順番に忍野八海の観光ルートを観ていきたいと思います。
▼忍野八海
先ず、忍野八海の観光マップを見てみます。
この図だけでは縮尺が分からないので全てが近そうな感じですが、駐車場から「中池」まで歩いてきた感想だと、徒歩でも全く問題ないが少々距離が在ると思います。
※地図上の各池には「霊場」と書かれておりますが、これは富士山を信仰の対象とした富士講における禊池(行場)として霊場に指定されているからです。
▼湧池
最初に観光するのは富士講五番霊場『湧池(わくいけ)」』です。
この池は、忍野八海を代表する池で、珪藻土層でなる水中洞窟からの湧水量は豊富で周辺住民の飲用水としても利用されております。
ちなみに、ここの水中洞窟は最奥部まで約55㍍もあるそうです。
飲み水になる程の水ですので当然、水質も最上です。
▼鏡池
続いて、訪れたのが逆さ富士が鏡の様に写る
富士講七番霊場『鏡池(かがみいけ)』です。
この池は、移るので、この名前が付けられております。
水量が少なくなったのか、元々無かったのかは不明ですが濁り淀んでおり、決して綺麗だとかは思えなかったです。
この池の水には全てのものごとの善悪を見分ける霊力があると云われ、村内に揉め事がある時に当事者が池で身を清め、祈願したという伝承があります。
▼菖蒲池
次は、中心地から少し離れた富士講八番霊場『菖蒲(しょうぶいけ)』です。
今では沼の様になっており水も綺麗には決して見えない池ですが、かつて菖蒲が自生していたので、その名が付けられました。
この池に嘗てあった菖蒲を体に巻き付けて祈願すれば病気が治るという伝説があります。
▼はんのき資料館
次に、忍野八海で唯一個人所有の池となっており有料(大人300円 / 子供150円)となってしまいますが「はんのき資料館」の中にある富士講三番霊場『底抜池(そこなしいけ)』を観に入ります。
資料館内には、貴重な十八世紀後半に建てられた現存する忍野村最古の茅葺き民家が当時のまま開放されっており、見学する事が出来ます。
他にもニジマスを触る事が出来るアクティビティがあったりと、大人300円でも十分に楽しめる施設になってます。
そして、資料館内に入って直ぐにある大きなこの池が現地では「底抜池」と思ってましたが・・・
実は『榛の木池』という、先ほどの「中池」と同様の人造池でしたというミスを犯してしまいました。
※次回訪れた時に本物の底抜池を撮影してきます。
▼濁池
資料館を出て、続に観るのは阿原川に隣接しており、川と池の境界が分かりづらい富士講六番霊場の『濁池(にごりいけ)』です。
江戸時代にはその名の通り濁っていたと云われておりますが現在は透き通っております。
この池には、みすぼらしい行者が一杯の水を求められたが断られ、池の水が濁ってしまったという伝説があります。
阿原川沿いを下流に歩き次の池を観に向かいます。
▼銚子池
阿原川沿いの途中を右手に入った所にあるのが、富士講四番霊場の『銚子池(ちょうしいけ)』です。
この池も水量が少ない為、それ程美しい池には見えなかったですが、池底からふつふつと湧水が出続けているそうです。
長柄の銚子に似ていることから銚子池と名付けられたそうです。
銚子池を観た後、阿原川を更に下って行くと新名庄川との合流地点に掛かる木製の橋に出てきます。
ここもフォトスポットになっており、多くの観光客が順番に撮影されております。
▼御釜池
新名庄川に合流後右手に進んだ所にあるのが富士講二番霊場の『御釜池(おかまいけ)』です。
忍野八海の中で最も小さな池で、釜の中で熱湯が沸騰するように湧水していたことから御釜池と名付けられました。
少し残念なのは、池の側には室外機が丸見えの建物裏が見え、一見すると民家に隣接しているように見えてしまう事です。
新名庄川を観ながら、かなり距離がありますが途中に桂川を進み次の池に向かいます。
※ココから次にご案内する池に行くには徒歩だと20分近くかかります。
▼出口池
忍野八海の中で一つだけ離れた場所にある富士講一番霊場の『出口池(でぐちいけ)』に進んできました。
この池は、本物の忍野八海の中で最も面積が広い池です(偽物の榛の木池が一番大きい池です。)
他の池が北斗七星を表すのに対し、北極星を意味しているとされています。
池の後方はすぐ山で、溶岩塊の下より湧水があり桂川の水源の一つとなっています。
▼さいごに
最後にこの地を流れる「富士山の雪解け水」に触れ、忍野八海を後にします。
以上で、人気観光地として外国人観光客が大挙して訪れる世界文化遺産『忍野八海』のご案内となります。
暑い夏にこそ訪れると最高の場所になっておりました。
皆様も訪れてみては如何でしょうか。
ご精読ありがとうございました。
▼最寄りの宿
忍野温泉
富士山麓に佇む白い洋館!村唯一の旅館で、滑らかなお湯が自慢
401-0511
山梨県南都留郡忍野村忍草2887
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