2018年に誕生した東京都西多摩郡日の出町の新名物『鹿野大仏』へ潜入調査!
2018年4月11日より一般公開され話題となった東京都西多摩郡日の出町の新たな大仏『鹿野大仏(ろくやだいぶつ)』にやってきました!! この大仏は、古刹である「塩澤山宝光寺(えんたくざん ほうこうじ)」の境内に造られ、住職曰く「たまたま鎌倉大仏より、大きく造ってしまい、申し訳ない」との事で、鎌倉大仏の11.3㍍より若干大きい12㍍の巨大な銅合金製となっております。 これからの、日の出町の観光スポットの目玉となる、この大仏を御案内致します!!
晴天のこの日も多くの参拝客が訪れており、賑わっておりました。 『鹿野大仏』のある「宝光寺」へは、最寄りの駅からでも徒歩で30分近く要す為、車で訪れる事になりますが、広い駐車場も完備されているので便利です。 ちなみに、駐車場代は一台500円となっており、駐車場入り口で「大仏への参拝ですか?それともお墓参りですか?」と質問されます。 そこで「大仏への参拝です」と答えると駐車場代500円を請求されるので、「墓参りです」と答える人もいる様ですが、墓参りと答えると650円の仏花を買わされるそうですので、正直に「大仏参拝です。」と答えましょう。
駐車場からでも、山の斜面に大仏が見えました。 通常は、ここから真っすぐに大仏へ向かいますが、本来の順路に沿って一旦山を下りて「宝光寺」へ参拝をしてから「大仏」へと向かう事にします。
駐車場から山を下りる事5分程で『宝光寺』の入り口が有ります。
入り口には真新しい地蔵が並べられており、言い方は悪いですが金を持っている寺院である事が分かります。
石段沿いは、新しく整備された道なのに厳かな雰囲気に包まれておりました。
この寺院にある伽羅は幕末から明治期に起きた三度の火事で焼失してしまいましたが、三十二世住職の尽力によって、平成十三年に山門が修復され往年の様に復興されました。
▼塩澤山寳光寺(宝光寺) 本堂
この曹洞宗『塩澤山寳光寺(宝光寺)』は、本日観に来た大仏や、訪れて分かる墓の多さ等から一見、商売に走った新しい寺院の様に思えましたが、意外と古く「宝光寺」の前進である天台宗「菩提院」から数えると800年近い古刹でした。 簡単に、この寺院を簡単に紹介すると元々は源頼朝にゆかりある天台宗の寺院(菩提院)として始まりましたが、戦国時代に曹洞宗に改宗し、「宝光寺」として開山されました。 その為、本尊も曹洞宗で祀られる釈迦如来ではなく、元々天台宗時代からある聖観世音菩薩が祀られております。
後ろに見えるお墓が残念ですが、手入れが行き届いた美しい庭園もあります。
▼参道入口の鹿野橋
本日は未だ造成中の為、この橋渡るべからずとなっておりました。
▼西参道入り口
まだまだ造成中ですが、ここから森に入り大仏へと進みます。
道は歩きやすくなっておりますが、山道ですので年配の方々は息を上がらせて登っている方が多く。 若い人でも少し疲れます。
道中には、野仏等もちらほら置かれており、苔むしる前の今こそ見ておきたいです。
「鹿野大仏」がようやく見えてきました。
大仏は山の中腹にある為、麓には遠くまで緑の広がる景色を観る事が出来ます。
▼山神様
道の傍らに不自然に祀られた古い「山神様」がありました。 こういった小さな祠は関東では、民家の端とかにあり見慣れましたが、よくよく観ると不思議な箱です。 恐らくこの祠は、この山が整備されるよりはるか昔からココに置かれていたものだと思います。 当時の人々が何を思い、ここに祀ったかを考えるのも楽しいです。
ようやく、大仏に到着致しました! すごく大きいです。
「鹿野大仏」の前には、全自動の手水舎が有ります。 蛇口丸見えの手水舎を観るとガッカリな気分になってしまいますが、ここまでハイテクな設備だと感心してしまいました。 柄杓を添えると水が出る仕組みですが、要は公衆トイレ等で手をかざすと水が出る洗面台と同じ訳です。
▼鹿野大仏
この『鹿野大仏』は、当寺の中興の祖である三十二世住職が、三度の火災で焼失した伽羅を再建した後に、西多摩を仏教の発信地とすべく大仏発願しましたが急逝してしまいました。 しかし、その遺志を息子の三十三世住職が引き継ぎ造立されたものです。 銅合金で造られた大仏は、仏像と蓮華座だけで約4億円の工事費用が掛かっており、それらは檀信徒の助力によって賄われたそうです。
大仏の前に置かれたミニ仏像には参拝客で行列が出来ており、順番に水を掛け祈りを捧げておりました。
▼鹿野大仏 左側
この凄く大きな大仏のサイズは、台座まで含めて18㍍、大仏だけで12㍍となります。 先程も記載しましたが、鎌倉大仏が11.3㍍、奈良の大仏が約15㍍ですので、どれ程大きいかお分かり頂けるかと思います。
▼鹿野大仏 正面
造立直後なので、未だダークグレー色の大仏ですが、野ざらしに置かれている為、いずれ天日と風雨によって青緑の仏像になるそうです。 今しか見れない姿は、是非とも早く観にきた方がいいですね。
▼鹿野大仏 右側
どの角度が一番、良いのかを大仏の周りを歩き良い角度を探す参拝客が皆々カメラ、スマホを向けておりました。
▼鹿野大仏 背面
人々の心を導く大きな背中です。 鎌倉大仏の様に中には入れないですが、入り口らしきものも有り、いずれ特別な日等に公開されるのかもしれないですね。
▼さいごに
以上で、東京の日の出町に新たに出来た観光スポット『鹿野大仏』のご案内となります。 いずれは日本三大大仏に入るかもしれない、この大仏を観に日の出町に遊びに来ては如何でしょうか。 御精読有難うございました。
▼アクセス
住所:東京都西多摩郡日の出町平井3392地先
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