混まずに行けるアジサイ寺、千葉県の穴場『本土寺』を徹底解説!!
千葉 本土寺 千葉県松戸市にある「あじさい寺」として極僅かなエリアで知られる日蓮宗の本山「本土寺」に行ってきました! このお寺は、地元では当然有名なお寺ですが、他の地域では、寺好きな人は別として、ほぼほぼ知らない人が多いんじゃないでしょうか。 しかしながら創建は古く1277年に始まり、鎌倉の長興山妙本寺、東京の長栄山池上本門寺と共に日蓮の弟子日朗の門流の寺で「朗門の三長三本(さんちょうさんもん)」と称されており、広大な境内には3月上旬から4月上旬まで桜が見頃で「ソメイヨシノ」、「八重桜」等合わせて100本以上が咲き誇り、6月上旬には5000本の花菖蒲、下旬にかけては寺の別称の名の通り十種類以上のアジサイ50000本以上が鑑賞出来ます。 また、十一月下旬に見頃を迎える紅葉には「山もみじ」、「大盃」、「秋山紅」の3種類合わせて1500本が本土寺を紅く彩る見応え抜群な寺院です。
境内に続く道は、車道の両脇を木々が覆っており、気持ちよさそうなので”本土寺”から少し離れた場所に車を止め歩いていきます! ちなみに今回訪れたのは、全くのシーズン外になる9月なので、駐車場は困りませんでしたが花見が出来るシーズンだとこのお寺は市街地にある為、絶対困るはずです。 なので、当記事一番下にオススメ駐車場をいくつか記載しますが、可能な限り公共交通機関が良いです。 参道を進むと最初に、日慧上人発願による慶安年間(1648年-1651年)に建立された綺麗な「仁王門」があります。 階上には金色の千体仏が祀られているそうですが、外からは観る事ができません。
厳めしい金剛力士像に睨まれながら巨大な数珠の下を通り境内に入ります。
本土寺は、通常参拝料500円が必要ですが、花・紅葉のシーズン外では、無料で参拝出来ます。 境内に入いって、正面に「本堂」、右手に「開山堂」、左手に「五重塔」が見えます。
開山堂 外から見ると何が何だか分からないですが、昭和52年の宗祖七百遠忌記念に新築された「開山堂」は、開山時に造立された祖像、日朗上人、伝師の御像、歴代の位牌が祀られています。
そして、境内に入って直ぐ目に入る“五重塔” 平成3年に建立された艶やかな朱色が美しい”五重塔”は、日像菩薩六百五十遠忌記念として建てられました。 中を観る事は出来ませんが、インドのネール首相より贈られた真仏舎利と共に千体佛が祀られています。
鐘楼 「鐘楼」の方が「五重塔」よりも遥かに古く、こっちがメインかもしれませんが、大きさで五重塔を先に御案内しましたが「鐘楼」に掛けられた”梵鐘”は、建治四年(1278年)に鋳造された非常に古いもので国の重要文化財に指定されるものです。(現在は、宝物殿にて保管)
翁の碑(松尾芭蕉) 私の目が悪いのか??いつも石碑をみて思うのが、「読めんっ!!」の一言です。 経年劣化等もあると思いますが文字の部分に漆でもなんでも色を入れてくれないと、全く読めないです。 なので看板そのままにご案内すると、江戸時代の文化元年(1804年)に行われた芭蕉忌を期して建立された句碑との事です。。 正面には、この句碑を建立した「今日庵元夢」とその門人、可長、探翠、一堂、一鄒といった東葛地方の俳人達の名前が刻まれています。 本土寺では小林一茶なども参加した「翁会」と称する句会が催されたそうです。
翁の碑の拡大写真です。 文字読めますかね??
本堂 慶安四年(1651年)に小金城主一族の恵了院日修が息女の菩提を弔う為に建立された”本堂”には、本尊「一尊四士」が祀られています。
道案内に「秋山夫人の墓」とあるので建物下をくぐり進みます。
秋山夫人の墓 徳川家康の側室で、水戸徳川藩の祖になる武田信吉(家康五男)の母、秋山夫人(下山殿)のお墓です。 とりあえず手を合わせたあと、順路があるので進みます。
市街地にあるお寺ですが、広大な境内には沢山の自然が残っています。 そんな中を歩くわけですので、例の奴が居ないかビビりながら進みます。 例の奴・・・そうマムシです。 「本土寺 蛇」で検索すると巨大な青大将の画像が出てきたので、どこかに青大将は確実に居るわけで、足元を気にしつつ進みます。 道中、家康の墓は日光東照宮だったり立派なのに、側室となるとこんなにも扱いが変わる事を考えながら「秋山夫人の墓」から進む事約3分、菖蒲園が見えました!
菖蒲園では、6月上旬には5000本の花菖蒲が咲き誇ります!9月の只今は、沼?池??と思わんばかりになっています。 でも菖蒲園の向こう側に見える渡り廊下がアジア的で素敵です。
ぐるっと菖蒲園の反対側から見た風景。 菖蒲園の反対側まである手来ました!対岸に居た時は真横過ぎて気付かなかったですが、「宝物殿」の横を歩いて来たことが分かります。
“乳出の御霊水” 「日像菩薩誕生水」とも言われ、日像上人が生れたときに清水が湧き出し、それを産湯に使ったと伝わります。 後に井戸として、その水を飲むと病気が治り、たちまち乳の出がよくなるという不思議な御利益により当時は参詣祈願の列が絶えなかったと伝わります。 また、井戸の脇には乳が垂れたような枝が生える「乳出銀杏」と言われる銀杏の樹があります。
像師堂 「像師堂」は、中世以前から続く御堂で、京都開教の祖日像上人の日像菩薩像が祀られています。 ちなみに御堂に近づくと自動センサーで堂内が照らされるのですが、このセンサーの音が大きくビックリします!
「像師堂」の前には、大勢の人の祈りが込められた御地蔵様や、日像菩薩の石造が安置されています。 弁天池 小学校の池の様な明らかに人工的な弁天池の中央にある小島には弁財天が祀られています。 正直、これはチープ感が出ており要らなないなぁ・・・と思ってしまいました。
「妙朗堂」に出てきました! 大正末期に日朗上人の母、妙朗尼を祀る為に建立された”妙朗堂”は、昭和28年に現在の場所に移築されました。 この御堂の前に続く道の両脇には「アジサイ寺」の名に相応しく無数のアジサイが植わっています。 6月下旬になればさぞかし、花々が美しくさいていると思います。
瑞鳳門 文政四年(1821年)に建立された門で以前は像師堂前にあったが移築されここに作られたそうです。 非常に古い門である事が分かりますが、一瞬見れば十分です! 社務所 ここで各種祈願、御朱印を頂く事が出来ます。
境内は非常に広く、内部を散策するだけで丁度いいウォーキングになります。 ただ、自然が多く残る境内の夏場は、蚊も異常に発生しているので黒い服では来ない方が良いです。 めちゃくちゃ刺されます!
以上で、”本土寺”の御案内となります。 アジサイ寺と言われる寺社は日本各地にありますが、そのなかでも規模、手入れ具合等では日本一のお寺はココですと言い切れる素晴らしいお寺です! ワザワザ混むアジサイ寺に行かれるぐらいなら、この穴場スポットの本土寺へ参拝し、アジサイ鑑賞をされては如何でしょうか!御精読有難うございました!!
名称 日蓮宗本山 長谷山本土寺 所在地 千葉県松戸市平賀63 アクセス 常磐線北小金駅下車 徒歩15分 創建 健治三年(1277年) 宗派 日蓮宗 山号 長谷山 本尊 三宝尊 開山 日朗上人 開基 曽谷教信 営業時間 8:00-17:00 年中無休 料金 大人500円 / 小学生以下 無料 ※シーズン外は、無料開放されています。 種別 寺社仏閣 備考 別名:アジサイ寺 穴場スポットです。 評価 78点
本土寺への参道には、いくつもの和食処が有ります! この日私が本土寺の参拝後訪れたのは店内で手打ちされている蕎麦が名物の蕎麦屋「草木庵」さんです。 ここの蕎麦は、蕎麦の香り良く歯ごたえが合って普通に美味しかったです!!
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