栃木県那須町の火山性ガスが噴出する為に、昔々から生き物を殺す”石”と伝わる『殺生石』と云われる岩を観に「殺生石園地」にやってきました！！

　本日は、この名称に”殺”という文字が入るなんとも物騒な『殺生石』のご案内をしたいと思います。

　「殺生石」へは、最も近いJR黒磯駅からでも約２０㌔もあり、バスでも４０分程掛かります。

　殺生石だけでなく、那須全体にいえますが車が無いと遊べない町なので基本は車行動をオススメします。

　”いでゆ橋”を渡って殺生石へと歩を進めます。

　「殺生石」は、栃木県、群馬県、福島県にまたがる年間1,770万人が訪れる日光国立公園の一部にあります。

　いでゆ橋を渡った現在地から歩いて、「盲蛇石」、「賽の河原」、「千体地蔵」を越えて最も奥の『殺生石』に向かいます。

　殺生石園地を傷めない様に造られている遊歩道を歩いて進みます。

　登り始めて最初に出てくる見所ポイントがこの「盲蛇石」と云われる岩石です。

　この岩には伝承が残っておりますので、案内板よりご案内します。

　「盲蛇石」を観た後は、石積みが広がる『賽の河原』を越えて進んでいきます。

　この苦役というのは、子供の後に亡くなった親の霊を供養する為に石積みをして積石塚を造らされますが、完成の直前になると鬼が来て塚を破壊されてしまい、それを何度も何度も繰り返させられる事を指します。

　賽の河原の反対側には、子供の霊を救済するかの様に無数のお地蔵様が並ぶ「千体地蔵」があります。

　更に歩を進めた所に岩が積み重なる『教伝地獄』なる看板と地蔵様が置かれておりました。

　左側の頭巾を被ったお地蔵様は昭和５０年代に建立されたものですが、右側の少し小さなお地蔵様は享保五年（1720）に建立されたものです。

　教伝地獄を越えると無料の休憩処もありますが、地熱なのか？灼熱の太陽？？なのか、めちゃくちゃ暑くこんな所で休憩が出来るか！という事でスルーして更に進んで行きます。

　最も奥にある「殺生石」に到着しました！

　「殺生石」と呼ばれるのは、しめ縄が巻かれた岩を指します。

殺生石から更に1キロを歩いて行くと”恋人の聖地”なる展望所がある様ですが、特段興味も無く、草も生い茂っており蛇が怖い（暖かい場所＝虫が沢山発生＝それを捕食する蛇もいっぱい・・・と思っている）ので本日はスルーします。

　さー元気いっぱいに来た道を戻っていきます。

　この地では大正時代を最盛期に昭和18年頃まで火薬の原料ともなる「湯の花（硫黄）」が採取されており、それを再現した跡地がこの殺生石園地には造られており見所の一つになっております。

　殺生石園地全体の地面のあちらこちらには地面が黄色くなっている個所があり、採取量こそ少なそうですが少しの労で採取が出来そうですね。

　以上で、近づく物は命が奪われると伝わる栃木県那須町の『殺生石』のご案内となります。

　那須観光に来た際には訪れてみては如何でしょうか。

　ご精読ありがとうございました。