那須高原の観光地である殺生石を見学後、最寄りにある『那須温泉神社』にやってきました。

　温泉神社と云われる神社は全国に約30社程ありますが、その中でも平安時代の後醍醐天皇の御代である延長五年（927）に編纂された延喜式神名帳に記載されている温泉神社は１０社であり、この「那須温泉神社」はその内の一社で非常に歴史を持つ神社となっております。

　由緒ある神社ではありますが、那須観光ついでに気軽に参拝が出来る神社でもありますのでサクッとご案内したいと思います。

「那須温泉神社」へは、殺生石と同様に最も近いJR黒磯駅からでも約２０㌔もあり、バスでも４０分程掛かります。

　温泉神社だけでなく、那須全体にいえますが車が無いと遊べない町なので基本は車行動をオススメします。

　ちなみにですが、訪れた本日は６月中旬頃で一見すると涼しげな写真が続きますが、地熱という熱源が近いせいなのか物凄く暑いです。

　では、ここから境内の案内をしつつ那須温泉神社の歴史等もご紹介します。

　この那須温泉神社は、平家の栄枯衰退が書かれた鎌倉時代の軍記物語に出てくる”那須与一（なすのよいち）”という源氏側の武将が平家打倒に起ちあがった際に戦勝祈願した寺として知られております。

　寺務所を越えて少し行くと左右に何やら見えますので先ずは左手から見てみます。

　山手に一直線に延びた石段を進んだ先に”愛宕神社”が祀られておりました。

　掘っ立て小屋の様な愛宕神社へと続く石段は進むのをためらう程に年季が入っております。

　そして、愛宕神社の反対側には「見立神社」があります。

　この見立神社は、舒明天皇の御代（630年）に狩野三郎行広という武将が白い鹿を追って山中に迷い込み温泉を発見した後に温泉の神を祀る神社を創建した事から、後年に那須温泉 開発の祖として見立神社祭神として祀られたと云われております。

　一見涼しげな参道を更に進んでいきます。

　少し歩きだすと直ぐに”祖霊社”なる社殿があります。

　英霊達に感謝をしつつ更に進んでいきます。

　途中、「生きる」と命名された樹齢が推定で８００年以上の御神木があります。

　那須温泉神社の本殿前に出てきました！！

　ちなみにですが、「おんせんじんじゃ」と読む方が多いですが、正式名称では「ゆぜんじんじゃ」と言います。

　今回の那須旅行の安全を祈願し、後にします。

　最後に、入口まで戻った所にある”足湯スポット”で癒されます。

　以上で、1400年の歴史を持つ那須高原のパワースポット『那須温泉神社』のご案内となります。

　歴史上の人物も訪れたこの温泉神社は、１度は自分の足で歩いてみる価値がある場所となっておりました。

　皆様も訪れてみては如何でしょうか。