琉球王国の歴代国王が眠る世界遺産『王陵(たまうどぅん)』に行ってみた
沖縄県那覇市の首里城側にある琉球王国第二尚氏王統の歴代国王が葬られている陵墓『王陵』にやってきました。
※「王陵」と書いて現地読みで”たまうどぅん”と言います。
陵墓というのは、簡単に言えば王様のお墓という事だよ。
本日は『王陵(たまうどぅん)』の行き方、見所、歴史をざっくりとご案内したいと思います。
▼アクセス
『王陵(たまうどぅん)』は、隣接している”首里城”を目指して行くと楽に訪れる事が出来ます。
公共交通機関では、ゆいレール「首里駅」から徒歩で約15分程で訪れる事が出来ますが、沖縄はタクシーが激安です!
なので国際通りからでも1500円も必要としないので、2名以上で訪れる場合はタクシーを利用して下さい。(絶対その方がいいです。)
那覇市内のメジャーな観光スポットを一筆書きで巡ると、
波上宮/波の上ビーチ ⇒ 首里城、玉陵 ⇒ 識名園 ⇒ 国際通り といった順路がオススメだよ。
※「⇒」個所の移動は約1500円をみておいて!!
住所:〒903-0815 沖縄県那覇市首里金城町1丁目3
先に首里城を見学した僕は、徒歩で(約200㍍)首里高校横の道を歩いて”王陵(たまうどぅん)”の入口までやってきました。
入り口には「世界遺産」、「国宝」、「国指定史跡」といった歴史好きには堪らない文句が並んでいるね。
▼入場料
入って直ぐに玉陵の資料館「玉陵奉円館(たまうどぅん・ほうえんかん)」があるので、ココで入場料を払って先ずは資料館から見学をします。
料金:大人300円 / 子供150円
観覧時間:9時~18時 (入場締切 17時30分)
内部には玉陵の物ではないですが、沖縄に伝わる中華様式の”石厨子(いしずし)”等の葬送に関する文化等を学ぶ事が出来ます。
「石厨子」というのは、骨壺の事だよ。
お墓の見学と思うと少し気味が悪いですね。
今回の旅でもドローンを持ってきておりますが、当然に世界遺産だとドローンは飛ばす事は出来ません!!
でも本土の古墳等もそうですが、遺跡の様な場所は全体を見渡したくなるので捕まる覚悟で(あほ)・・・とも邪な心が出そうになってしまいますが、この資料館には上空写真があり全体像を観る事が出来きます。
なるほど!!今日観る所は、こんな全体像なんだね。
では、資料館で前情報を頭に詰め込んだ後は、ガジュマルの並木を進んで「王陵(たまうどぅん)」へと歩を進めます。
沖縄では木々が生い茂る山や林は当然だけど、この様な場所でも”奴”がいるから歩く場合は気を付けた方がいいよ!!
奴??
猛毒を持つハブだよ!! 公園や庭園だからといっても沖縄ではうかつに木々が生い茂る場所には近づかない方がいいよ!!
そして、城壁の様な石垣で造られた『王陵(たまうどぅん)』の前にやってきました。
首里城が約10日前に焼失しちゃったから多くの修学旅行で来た学生さん達が急遽「王陵」に来ていたから、凄く混み合っていたよ。
▼東の御番所
玉陵へと見学に入る前に目に入るこの建物は、『東の御番所(あがりぬうばんじゅ)』と云い、国王が墓参りの際に控室として使用したり、葬儀に使用する道具を保管するためのものです。
この建物は復元されたもので、元あった御番所は太平洋戦争の戦火で失われてしまったんだ。
ちなみに、対角線上には親族や僧侶の控所として使用されていた「西の御番所(いりのうばんじゅ)」もあったんだよ。
▼王陵
では、いよいよ石門をくぐって『王陵』の内部に入っていきます。
内部は珊瑚砂が敷きつめられた非常に広い空間となっております。
サンゴはこの空間を清める為に敷いているんだって。
後述しますが約500年前に石灰岩の石垣で造られた玉陵は、古代遺跡の様で歴史好きの心をくすぐります。
500年という事は日本の本土は室町時代という事だね。
では、中門を抜け「玉陵」の中心部に入っていきます。
そして、”玉陵(たまうどぅん)”の核となる琉球王国第二尚氏第3代尚真王(在位1477年 – 1526年)が父・尚円王のために1501年に築かれ、その後の歴代琉球国王が眠る御陵です。
さっきから第二尚氏って言ってるけど、なんなの?と思うよね。
簡単に言うと、第一尚氏とよばれる永楽四年(1406)に起こって7代63年間続いた琉球最初の統一王朝があったんだ。
でも、64年目に第一尚氏の重臣であった金丸が王位を簒奪(王様も取って代わる)して、尚円王と名乗ったことから始まる19代410年間続いた琉球王国最後の王朝の事だよ。
※ちなみに、この王朝は日本に併合された後に日本の華族となり無くなったんだ。
内部は3つの部屋に分かれております。
玉陵を正面にみて左手を「東室」といい、琉球国王と王妃が眠る部屋となっており、正面右手の「西室」には国王夫妻以外の家族の遺骨が安置されております。
そして、正面に部屋は「中室」といい洗骨までの間の棺を安置するために使われていた部屋と伝えられています。
洗骨というのは、遺骸が骨になるまで放置して、数年後に海水やお酒などで洗い清めてから骨壷に納めて改めてお墓に安置するという沖縄で代々続いた葬送の風俗文化だよ。
そういった文化を耳にしない人からすると何とも言い難い気持ち悪さを感じちゃうね。
▼玉陵碑
玉陵の前にポツンと建つ石碑は、葬られるべき人々を規定した弘治十四年(1501)に建てられた「玉陵碑(タマウドゥン)」といいます。
微かに読めるかもしれないけど、ほぼ読めないからガイドブックを観てみると、尚真王他8人の名が記されていて、この書き付けに背くのならば、”天に仰ぎ、地に付して祟るべし”と書いてるんだって。
要は王様以外の人の埋葬は許さないぞ!という事だね。
▼さいごに
以上で、琉球王国の歴代国王が眠る世界遺産『王陵(たまうどぅん)』のご案内となります。
首里城跡等と共に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されたこの遺跡には、沖縄の歴史を知る上で非常に重要な場所となっておりました。
皆様も訪れてみては如何でしょうか。
ご精読ありがとうございました。
行ってみてね~!!
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