長崎県佐世保市にある弘法大師ゆかりのパワースポット『眼鏡岩』にやってきました。

　観光地である長崎県にあってはメジャーなスポットでは無いですが、佐世保市エリアでは有数の観光スポットになっております。

　そんな「眼鏡岩」の見所を歴史と共に、ご覧頂きたいと思います。

▼曹洞宗安養山「西連寺」

　右も左も分からない佐世保の街でレンタカーしたカーナビに「眼鏡岩」と入力し訪れると、『西連寺』の境内にやってきました。

　後に分かるのですが、市街地から小高い山を登り「西蓮寺」に入ってきて、そこで車を停めずに更に真っすぐ進むと「眼鏡岩」の駐車場が有るのですが、知らない僕は折角なのでと参拝していきます。

　境内を歩いてみると、この寺院は新しいのかな？？と疑問に思い調べてみたのですが、有名な寺院じゃないのか、WEB情報がほとんど無く、この寺院に関してはボツネタかなぁ～と諦めかけた時に見つけたこのお地蔵様！！

　立札には、「西連寺が坂ノ下（原分町）の寺屋敷跡に在った四百年前慶長元年（1596）に建立されました。」とあり、この場所への移築時期は不明ですが「西連寺」自体は非常に古い事が分かりました。

　結局「眼鏡岩」の側には、古い寺院がある！という事だけが分かったので、それだけ観て本題に進みます。

　道中には、裏面まで観ていないので何角形か自信は無いのですが、恐らく八角形の御堂『仏陀殿』が有ります。　

　そして、これも佛様が祀られているのは分かりますが、それ以上の手掛かりが分からなかったです。

　※知っている人がいれば、教えて下さい。

▼眼鏡岩

　途中、「マムシ注意」の看板をいくつも観ながら「西連寺」から歩く事5分、到着しました『眼鏡岩』です。

　思った程、メガネ感は無いこの奇岩は、この付近が海だった太古の昔に波の浸食を受けベースが造られ、後に隆起が起こり、そして風化した為に出来たものだそうです。

　「眼鏡岩」の前にも御堂が有ります。

　この御堂は、先に参拝した西連寺の祖院となります。

　こっちの建物の方が立派ですよね。

　「西連寺祖院」へ参拝後に、「眼鏡岩」を登ってみます。

　近づいて思う。　高さ約10m、長さ約20m、厚さ約6m、のこの岩は、次の地震があれば崩れるのも時間の問題じゃなかと・・・

　ビビりの僕は、それを考えただけで結構怖くなってきました。

　眼鏡岩の根元には「弘法大師」を祀る、祠が有ります。

　これは、平安時代の延暦二十三年（804）に弘法大師が遣唐使に随行して唐へと行く際に、偶然この奇岩を観て”仏縁の地なり”と云い、岩面に千手観音像と梵字を刻んだと云われる為に祀られております。

　そして、これらが弘法大師が彫ったと云われる「梵字」です。

　薄らいできておりますが、現在でもそれを確認することは出来るのは遺跡マニアには嬉しいですね。

　「眼鏡岩」の奥側には江戸時代頃に建立されたと云われる「仏像群」が並んでおります。

　弘法大師なんて1000年前の仏教界のスーパースターの名前が在る為、江戸時代と聞くと新しく思ってしまいますが、十分数百年の歳月を経た古佛で、貴重なものです。

　眼鏡岩の奥にある「仏像群」を観たあと、『眼鏡岩』を真上に観ながら元の位置に戻ります。

　この眼鏡岩には、佛や梵字等が刻まれておりますが、よく見ると心無いかなり落書きがめちゃくちゃ刻まれております。

　しかも、明らかに近年書かれたものじゃないのが分かる落書きもあり、逆に見所かなぁと思ってしまいます。

　訪れるまでは、正直まったく期待していなかったですが、来て良かったとしみじみ思います。

　奇岩として、仏教の地として、見飽きないです。

▼さいごに

　以上で、弘法大師ゆかりの長崎県佐世保市のパワースポット『眼鏡岩』のご案内となります。

　佐世保というネームバリューに釣られてやってきて、でも観る所が少なく困って、困ってやってきた所でしたが、来て良かったと思わせる魅力のある場所でした。

　皆様も訪れてみては如何でしょうか。

　御精読有難うございました。

　※ちなみに、12月でも紅葉を楽しむ事が出来るスポットにもなっているので紅葉シーズンもおススメです。

▼アクセス

住所：〒857-0135 長崎県佐世保市瀬戸越町 眼鏡岩公園

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