タヌキ伝説が伝わる童謡「証城寺の狸囃子」の舞台『證誠寺』へ潜入調査!
皆さんも幼稚園で習ったんじゃないでしょうか??
しょう しょう しょうじょうじ♪ しょうじょうじのにわは♪ つ つ つきよだ みんなでて こいこいこい♪ おいらのともだちゃ ぽんぽこぽんのぽん♪♪
でお馴染みの童謡「証城寺の狸囃子」の歌の舞台、千葉県木更津市にある浄土真宗本願寺派の寺院『護念山 證誠寺(しょうじょうじ)』にやってきました!!
ココは、群馬県館林市の「分福茶釜」、愛媛県松山市「八百八狸物語」に並び日本三大狸伝説の1つの地でもあり、タヌキマニアの僕としては、是非とも来てみたかった憧れの寺院です。
さっそく、どんな場所になっているか観てみたいと思います!!
「證誠寺」は、普通の住宅街を通る道路を進んだ辺鄙な場所にあります。
寺の場所を示す看板も写真でご覧いただくように、趣のある地味な看板でカーナビが無ければ見落としてしまいそうになります。
▼無料駐車場有り!
で、なんとか到着し無料の駐車場(推定、2、30台可)へ駐車し、「證誠寺」へ参拝に向かいます!!
(正直に言うと、この段階で結構ショボいんじゃないの??と不安になってきております。)
境内は、入り口から真っすぐに本堂へと続く縦長の形をしており、それ程広くはない事がわかりますが、流石は木更津を代表する寺院という事もあり、綺麗に整備されているのが分かります!!
境内を歩いて直ぐの片隅に「證誠寺」は、浄土真宗本願寺派の寺院である為、宗祖である『親鸞聖人』像がお祀りされておりました。
特段珍しいものでは在りませんが、境内には立派な鐘楼もあります。
次に、この證誠寺に伝わる『證誠寺の狸伝説』のあらすじを本堂に参拝しながら御案内致します。
▼證誠寺の狸伝説
昔々に證誠寺の辺りが「鈴森」と呼ばれていた頃、ココは鬱蒼と生い茂った草木で昼でも薄暗く地元の人も避けて通る気味の悪い場所でした。 そして、いつ頃かこの辺りには夜になると「ろくろ首」や「一つ目小僧」等の妖怪が出て、人々を驚かせると噂がされておりました。
そして、そんな噂を聞きつけた一人の和尚様が證誠寺へとやってきました。 するとその晩にも、「ろくろ首」等の妖怪が現れましたが、和尚様はそれを見ても全く驚きませんでした。
実はこの妖怪の正体は、この森に住むタヌキ達だったのですが、今までの人間と違い全く驚かない和尚様に、タヌキ達は悔しく思い、親分格の大タヌキが「なんとか和尚様を驚かせてやろう」とある作戦を思いつきました。
それから暫く後の秋の晩に、證誠寺の庭で誰かが大騒ぎする音が聞こえてきました。 寝ていた和様は目を覚ましこっそりと庭を覗くと庭の真ん中では大タヌキが腹を叩いてポンポコと音頭を取り、それを囲むように何十匹ものタヌキが楽しそうに唄い踊っておりました。 その様子を見た和尚様もついつい楽しくなってしまい、自慢の三味線を持って庭に出て演奏しだします。
そんな和尚を見て狸たちは「まだ驚かないのか!?」とばかりに、さらに大きく腹鼓を鳴らします。 楽しくなっている和尚様も負けじと三味線で対抗し、和尚様とタヌキの音楽合戦が始まりました。
それから毎晩、和尚とタヌキたちは唄い踊っていましたが、4日目の晩にはタヌキたちが一向に現れないので和尚様が不思議に思っていると翌朝、庭には調子を取っていた大タヌキが腹を破って死んでおりました。 不憫に思った和尚はその大タヌキを懇ろに弔いを行いました。 という簡単に言うとこんなお話です!!
本堂への参拝後、先ほどのお話の最後に出てきました「狸塚」の見学に向かいます。
この寺院の見所のひとつである「童謡碑」です。 ぽんぽん・・・
「童謡碑」に続いて在る『筆子塚』です。
現地では、案内板等が無いので何がなんだか分からない墓?でしたので、調べてみました。
「筆子塚(ふでこづか)」とは、江戸時代に庶民の教育機関であった寺子屋や家塾で、読書算や実務教育を教わった教え子が、師匠が死んだ際にその遺徳を偲んで、自分たちで費用を出し合って建てた墓である塚、または供養塔である-wikipediaより-
、だそうです!折角の木更津の観光名所なので、知らない人用に解説を書いていて欲しいですね!
そして、最後の見学スポットである大タヌキの霊を慰める『狸塚』です。
この塚の石碑自体は昭和四年のものですが、昔々の塚は土盛りしただけのものが多かったので、恐らくその場所に石碑を建てたものだと思われます。
これで「證誠寺」の見学スポットを全て観たのですが、全体を通してタヌキの置物が3、4体程と非常に少なく、折角タヌキ押しで売っているんだったら信楽焼でもいいので、どんどん置いて盛り上げて欲しいと寂しく思ってしまいますね。
▼さいごに
以上で、タヌキ伝説が伝わる童謡「証城寺の狸囃子」の舞台『證誠寺』の御案内となります!!
この寺院へは、子供が来ても決して楽しいものじゃないですが、木更津を訪れた際には童心を思いだしに訪れてみては如何でしょうか。
御精読有難うございました。
▼アクセス
〒292-0831 千葉県木更津市富士見2丁目9−30
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