世界文化遺産「三保の松原」に含まれる『御穂神社』に潜入調査!!
静岡県静岡市清水区にある『御穂神社(みほじんじゃ)』にやってきました! この神社は、近くにある日本新三景のひとつ「三保の松原」の一部であり、「御穂神社」から「羽衣の松」までを結ぶ「神の道」で繋がっております。 また、2013年に登録された世界文化遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産の1つ「三保の松原」の範囲にも含まれております。 見所満載の「三保の松原」にある当社を御案内します!
▼御穂神社とは!?
創建年は不詳ですが、貞観七年(865年)に神階が昇叙されたとの記録がある事から、約1,200年前には既に成立していたと思われます。 一説には「日本武尊」が勅により社領を寄進したとも云われており、そうなると西暦100年頃まで遡る事になります。 また、「御穂神社」で祀られる神は、古代に出雲国御穂埼と言われた島根県松江市美保関町から遷座した神であるとも云われております。 貞観七年でも、余りにも古代の歴史過ぎるため、真実を知るにはドラえもんの誕生を待ちたいと思います。
▼本殿
静岡市指定文化財に指定される「本殿」は、徳川家康からの寄進によって整備されました。 しかし、寛文八年(1,668年)に火災で焼失してしまった為、現在の「本殿」は江戸時代中期頃に「仮宮(かりみや)」として建てられたものです。
▼御祭神
「御穂神社」には、『大己貴命(おおあなむちのみこと)』と『三穂津姫命(みほつひめのみこと)』の二柱が祭神として祀られております。
▼御朱印
こちらの社務所で、300円を納める事で御朱印を頂く事が出来ます。
正月に縁起のいい御朱印を頂きました。
▼神馬
境内の一角には、白い「神馬」がお祀りされていました。
≪神馬の由緒≫
この白い神馬は、元は木の馬であり、「左甚五郎」の作と言われております。 安永二年(1773年)に起きた駿府大火により静岡県浅間神社の二頭の神馬がこちら御穂神社に逃げてきました。 その後、「御穂神社」に一頭は残り、もう一頭は「浅間神社」に戻ったと伝えられております。 そういった由来の為、今も浅間神社には、黒い馬が置かれた馬小屋と、空の馬小屋があるそうです。
▼神の道
「三保の松原」には、御神体とされる「羽衣の松」があります。 この「神の道」は、その御神体である「羽衣の松」から「御穂神社」までの約500mを道の両側に樹齢300年程の老松の並木が植わった道で、降臨した神様が御穂神社へと通る道とされております。
※ちなみに、行事として毎年2月14日の深夜にこの道を通って神を天からお迎えする神事が行われております。
▼羽衣伝説
ここ「御穂神社」には、『羽衣伝説』で天女が「無くし、取り戻した」と伝わる「天女の羽衣」の一片と伝わる「裂(きれ)」が社宝として残されております。 これは、1,200年以上前に大陸で作られた織物と言われております。
※「三保の松原」に伝わる『羽衣伝説』については、≪三保の松原≫を御参照下さい。
▼羽車神社
浜辺の「羽衣の松」の横には、御穂神社の離宮である「羽車磯田社」が置かれております。
▼さいごに
以上で、御穂神社の御案内となります。 境内だけ見ると、さほど大きくない神社ですが、神の道から含めてみると非常に大きな神社となっております。 「三保の松原」へ観光に訪れた際は、一緒に参拝に訪れる事をお勧めします。 御精読ありがとうございました。
▼アクセス
住所:静岡県静岡市清水区三保1073
電車:JR東海道本線「清水駅」から、しずてつジャストラインで 「三保松原入口」バス停下車 徒歩約5分
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