国の特別史跡になり盛り上がる『加曽利貝塚』の歴史を知りにどあそと!!

加曽利貝塚 2017年の6月に国の”特別史跡”に登録される事が決定し、盛り上がる史跡「加曽利貝塚」に行ってきました! この加曽利貝塚は、約7,000年前に人々が住みだし、約5,000年程前の縄文時代中期から貝塚が作られだし、それから2,000年もの間繁栄した場所です。 なかなか、スケールがデカすぎる史跡に心踊りながら見学します。 地図を見ながら簡単に御案内、この加曽利貝塚は直径で130mのドーナツ形をした縄文時代中期の北貝塚と直径170mでUの字の形をした縄文時代後期の南貝塚が連結し8字の形をした日本最大の貝塚です。  先ずは、当時の野外展示施設の竪穴式住居の見学に向かいます。 この場所は、加曽利貝塚は現在公園となっている為、道は舗装され非常に歩きやすくなっています。




そして、あっさり到着です。 当時の堅穴式住居が言葉は悪いですが野晒に置かれており、場所(千葉市若葉区・・・・んー大変失礼ながら市街ながら田舎です。)も相まって実際にこんな感じで設営されていたんだろうなぁと想像が膨らみます。 教科書等で見て知っていた竪穴式住居の実物の外観は結構立派です。 現代の下手なオンボロ家より全然良さげですよね。 中にも入れます。 中に入って思うのは、隙間風が吹くとかいうレベルじゃなく隙間だらけの住居です。 キンチョール(殺虫剤)等が無かった当時、蚊等にはたいそう困ったんだろうなぁと思わされます。 ちなみに再現された土器(鍋)等も置いてあり、日によっては当時食べていた貝汁等の試食体験も出来たりするそうです。




そして、”加曽利貝塚博物館”に移動し入ります。表や中には、マスコットキャラの”かそりーぬ”なる可愛い奴が居ます。 ちなみに、この博物館には昔、天皇陛下もいらしたそうです。 中には、発掘された人骨のレプリカや土器等により当時の生活が分かりやすく展示されております。 私は、博物館内を先ずは一巡見学を行った後に、係の人にお願いしガイド(無料)をお願い致しました。  そこで、興味深かったお話しの概要を幾つかご紹介します。    ① そもそも縄文時代は凄まじく長い!? 学生時代に不勉強だった私は、縄文時代と聞いても弥生時代の前ぐらいの知識しか持ち合わせていなかったですが紀元前14,000年から紀元前300年の約14,000年間を指すそうで凄まじく長い期間を指すんです。 どれだけ長いかを分かりやすく説明する為、後程下の表を御覧ください。 言葉が悪いですが、こんな辺鄙な場所が当時4000年以上栄えていたんです。   ② 日本の始まりは、西日本じゃなかった!? 西日本には、大和朝廷が有ったり、出雲大社がなんちゃらだったりと、てっきり西日本から日本が始まったとばかり思ってましたが、縄文時代は千葉の人口が圧倒的に多く、日本の首都と言っても過言じゃないぐらい発展していたそうです。 じゃーなぜ西日本に歴史的なものが多いの?への回答が、渡来人(大陸の人)が渡ってきて先進的な文化が持ち込まれた事に由来するとの事です。 という事は、オリジナルの日本は東日本にこそ在ったんですね。   ③ 貝塚は、単なるゴミ捨て場じゃなかった!? 貝塚と聞くと素人の私には、貝を食べた殻を捨てるゴミ捨て場とばっかり思ってましたが、どうも単純にそうでもなかったらしい、なんでも貝塚の中には丁寧に埋葬した遺体や、埋葬された犬の骨なども出てきているそうです。 じゃーなんだったの?に対しては、現在研究中だそうですが、今の有力なのは”目印”との事です。 「◯◯に行くには、この先の大きな8字形の貝塚がある村を通って行くと行けます。」みたいな事だったんじゃないかな??との事です。   ④ 縄文時代は、犬をペットとして飼っていたいた!? 「②」中に書いたように、犬が埋葬されいる事から大事に扱われていた事が分かっているそうです。 埋葬だと分かるのは、綺麗な形で骨が出てきている事から分かるそうです。 適当に扱われたり食べられた場合、骨が出てもバラバラになって出てくるとの事です。 ちなみに次代、弥生時代には犬は食べられていたそうです。 骨の出土の仕方でそこまで分かるんですね。   ⑤ 貝塚だから縄文時代の骨が出てきた!? 日本列島は酸性の土壌で骨などの有機物は残りづらいそうですが、貝塚に埋葬された骨は大量の貝殻の炭酸カルシウムによりアルカリ性に保たれる事により骨が数千年以上残り、出土するとの事です。




時代     期間     年数  旧石器時代      西暦紀元前数十万年前~西暦紀元前10,000年前 ???  縄文時代          西暦紀元前14,000年~西暦紀元前300年頃迄      約14,000年間             ※旧石器時代と重複します           弥生時代          西暦紀元前300年~西暦300年頃迄        約600年間  古墳時代          西暦300年~西暦700年頃迄      約400年間  飛鳥時代          西暦600年~西暦710年の平城京遷都迄  約100年間             ※古墳時代と重複します。            奈良時代          西暦710年~西暦794年の平安京遷都迄  約100年間  平安時代          西暦794年~西暦1185年迄        約300年間  鎌倉時代          西暦1192年~西暦1333年迄      約150年間  室町時代          西暦1336年~西暦1573年迄      約200年間  安土桃山時代   西暦1573年~西暦1603年迄      約30年間  江戸時代          西暦1603年~西暦1868年迄      約260年間  明治~平成      西暦1868年~西暦2018年迄      約150年間

実際の貝塚を見学出来る施設が在ります。 断層を分かりやすく見る事が出来ます。  これだけポツンとみても、何が何だか分からないですが、事前に博物館でガイドを頂いたお蔭で、なるほどなるほど、と見る事出来ます。 何千年も前の貝がしっかり形が残っている事も面白いです。  近くで見れる古代の遺跡は、知れば知るほど面白いです。 私が訪れた時間でも小さいお子さん達も見学に来ており、勉強するにも非常に良い施設だと思います。 また、ガイドさんが丁寧に教えてくれるのも非常に有りがたいです。 是非とも古代のロマンに触れに訪れては如何でしょうか。 御精読ありがとうございました。




▼アクセス

住所:〒264-0028 千葉県千葉市若葉区桜木8丁目33 若葉区桜木8丁目33−1

名称     加曽利貝塚(かそりかいづか)  所在地  千葉県千葉市若葉区桜木8丁目33-1  電話番号          0432-310-129  営業時間          祝日除く月曜定休日/9時-17時  駐車場  無料駐車場あり  喫煙 / トイレ     トイレ有り  アクセス           千葉モノレール桜木駅より徒歩15分  種別     史跡 / 遺跡 / 博物館  参考価格          無料  備考     無料でガイドをして頂く事も可能です。  滞在可能時間   2時間  評価     81点